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オリス ダイバーズ 65に別れを告げる時計。

オリスは(2024年の)10月に、新しいダイバーズ デイトシリーズを発表した。これは同ブランドのアイコニックなダイバーズ 65コレクションが60周年を迎えるのを記念して、デザインを現代風にブラッシュアップしたものだ。10年前に登場したダイバーズ 65を受け継ぐ、よりモダンな後継モデルとして企画されたようだが、正直なところこれでダイバーズ 65のオリジナルモデルはもう見られないのかもしれないと思っていた。
どうやら私の予想は外れていたらしい。ダイバーズ 65が終わったという噂は、だいぶ誇張されていたようである。まあ、そんな感じだ。オリス初のダイバーズウォッチが誕生した1965年から数えて60年を祝うアニバーサリーモデルとして、ダイバーズ 65から60周年アニバーサリーエディションが登場したのだ。このモデルは懐かしいデザインやヴィンテージ感のあるディテールが満載で、いわばブランドの集大成のような時計だ。
オリススーパーコピー時計n級品 代引きの過去10年のラインナップに詳しい人なら、少し混乱するかもしれない。これは前からラインナップにあったのでは? と思う人もいるだろう。ある意味ではそのとおりだ。しかし少し違う。2015年、オリスは初代ダイバーズウォッチの50周年を記念して、モダンなダイバーズ 65を初めて発表した。これはオリジナルのデザインに非常に近いものだった。サイズは少し異なるものの、オリジナルのなかで最も印象的だった特徴、つまり文字盤を囲むように配置された3・6・9・12時の大きな逆夜光数字はそのまま引き継がれていた。

今回の60周年アニバーサリーエディションでは、あの大胆でアール・デコ風ともいえる大きな夜光数字が新たな形で復活している。文字盤にはオリジナルをさらにほうふつとさせるいくつかのディテールが加えられた。2015年モデルで見られた、モダンな“WATER RESISTANT”や防水性能の記載は、オリジナルと同じく“ANTI-SHOCK”や石数の表記に置き換えられている。そしてオリスの現代史では初めて、ヴィンテージ感漂うオリスのロゴとその下に“WATERPROOF”と記載されたデザインが復活した。インデックスはヴィンテージモデルのバランスに合わせて短く調整されている。また、2015年版のベゼル上部にあった三角マークは、よりオリジナルに忠実な、ベージュのスーパールミノバが塗られた夜光ドットに変更された。皮肉なことに、この60周年アニバーサリーエディションでは2015年版にあった日付窓が廃止されている。とはいえ実は日付窓があるほうが、1965年のオリジナルにはより忠実だったりするのだが。
光沢のあるブラックダイヤルは、現代的な40mmサイズのダイバーズ 65のケースに収まっている。ケースの厚みは12.8mm、ラグからラグまでの長さは46mmだ。防水性能は100mで、アルミニウム製インサートが付いた双方向回転式ベゼルが、大きくカーブしたドーム型のサファイアクリスタルを囲んでいる。ねじ込み式のスティール製ケースバックのなかにはセリタをベースにしたオリス製Cal.733を搭載し、この60周年アニバーサリーエディションがオリスのなかでも手の届きやすい価格帯に属していることが分かる。SSブレスレットに加えてレザーストラップも付属しており、価格は38万2800円(税込)だ。

2015年版がオリスのカタログから徐々に消えていったときは少しがっかりしていた。あの時計が本当に好きだったし、あのデザインがなくなるとオリスの歴史の一部が欠けてしまうような気がした。ただ時計の開発には時間がかかるのは分かっているし、60周年に向けて意図的にフェードアウトさせていたとしても不思議ではない。今はただ、戻ってきてくれて本当に嬉しいと思う。たとえこれが最後だとしても。

オリジナルに忠実な36mmサイズでの復刻はもう諦めているが、せめて38mmのダイバーズ 65が出てくれたらと思っていた。38mmというサイズは、ヴィンテージっぽさと現代的なダイバーズウォッチの絶妙なバランスを持つちょうどいいサイズだし、ほかのブランドがヘリテージ系でこのサイズを使うことはあまりないぶん、余計にその魅力が際立つ気がする。だが40mmのケースも実際につけてみるとすごくいい感じだ。ミドルケースのデザインがボリュームを抑えており、見た目以上にスリムに感じる仕上がりになっている。
実物を見ると、この時計は本当に素晴らしい。スタイリッシュな数字が好きな人にはたまらないデザインだし、文字盤に施された小さな変更がしっかりと存在感を放っている。この60周年アニバーサリーエディションは、時計好きやコレクターのためにつくられたモデルという感じが強い。しかもオリスがこのスペシャルモデルを、セリタをベースとしたラインに収めて高価格帯になりすぎないようにしたのは見事だと思う。

もしこれを手に入れたら、ブレスレットをつけたままで使い続けたいと思う。それくらいブレスレットとの相性が抜群だ。ダイバーズウォッチにレザーストラップをつけるのもおもしろいし、ラバーストラップのほうがもっとしっくりきたかもしれない。いや、いっそのことレザーもラバーも両方付けて、全部盛りでセットにしてくれたら最高だっただろう!
とはいえ、このダイバーズ 65 60周年アニバーサリーエディションは、オリスのなかでも特にユニークなデザインをもういちど蘇らせた素晴らしいモデルだと思う。ラインナップがどんどんモダンになっていくなかで、オリスが豊かで魅力的な歴史を持ったブランドだということを改めて感じさせてくれる。

基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: ダイバーズ 65 60周年アニバーサリーエディション(Divers Sixty-Five 60th Anniversary Edition)
型番: 01 733 7772 4034-Set

直径: 40mm
厚さ: 12.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック
インデックス: スーパールミノバをプリント
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレットおよびブラックレザーストラップ

ジーショック「ザトウクジラ」と「スナメリ」をモチーフにしたユニセックス・ウィメンズの新作腕時計が登場。

「ザトウクジラ」モデル、ブルー&ホワイトのG-SHOCK腕時計
G-SHOCK「GW-6905K」28,050円
まずは、大きな胸びれを持つ「ザトウクジラ」をイメージしたG-SHOCKの新作腕時計に注目。深いブルーとホワイトのツートンカラーで、ザトウクジラの体色を表現した。フロントボタンと遊環、液晶のLEDバックライトにザトウクジラのシルエットをあしらったほか、文字盤にはザトウクジラの腹部を表した縞模様をプリントしている。

ロレックス コピー「スナメリ」モデル、パステルブルーのBABY-G腕時計
BABY-G「BGA2800K」25,300円
一方、BABY-Gの新作腕時計は、丸い頭と愛らしい表情が魅力の「スナメリ」をモチーフに採用。体色をイメージしたホワイトを基調に、スナメリが生息する近海をバンドのパステルブルーで表現した。6時位置のインダイアルリングは、スナメリがつくる天使の輪”バブルリング”をモチーフに、鮮やかなブルーをプラス。遊環にあしらわれた、元気に泳ぐスナメリのシルエットもポイントだ。

G-SHOCK「GW-6905K」28,050円

いずれも太陽光で駆動するタフソーラーを搭載したほか、世界6局の標準電波を受信し時刻を自動修正する電波受信機能も備え、日常使いにぴったりの腕時計となっている。


BABY-G「BGA2800K」25,300円
なお、本アイテムは、イルカ・クジラと自然の素晴らしさを伝える活動に取り組む「一般社団法人アイサーチ・ジャパン(ICERC Japan)」とのコラボレーションにより登場。裏蓋には「Love The Sea And The Earth」のシンボルマークが刻印されている。

詳細
G-SHOCK、BABY-Gの新作腕時計
発売日:2025年8月8日(金)
展開:全国のG-SHOCK、BABY-G販売店舗、公式オンラインストアなど
<アイテム>
・G-SHOCK「GW-6905K」28,050円
・BABY-G「BGA2800K」25,300円
※予約は8月1日(金)より開始。

【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL:0120-088925(時計専用)

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2Tiが登場

ジョルジオ・ガリ(Giorgio Galli)氏は時計業界においてレジェンドに数えられる人物だ。イタリア出身のデザイナーである彼はこの業界において何十年にもわたる経験を持ち、特に1990年代にミラノにあるスウォッチのデザイン本部を率いたことや、シチズン、エベル、モバードといったブランドのプロジェクトに携わったことで知られている。しかし私にとって、ガリ氏はタイメックスという歴史あるブランドを再定義した人物である。かつては飾らないアメリカブランドだったタイメックスは現在国際的な大企業の一部となっており、その製品ラインには膨大な数のモデルが揃っている。ガリ氏はこのタイメックスのブランドにデザインを主軸とした感性を注入することで、幅広い顧客層を対象に商品群をよりブラッシュアップした立役者なのである。

タイメックスはその商品ラインナップにおいて、時計の心臓部である“脱進機”や“テンプ”という言葉を知らないような世界のマス市場にアピールする必要がある。その一方でガリ氏には、HODINKEEの読者のような時計愛好家にとっての“タイメックスのフラッグシップモデル”を定義するという使命も課されているのだ。
 数年前、タイメックスが“コンセプトカー”的な存在として世に送り出したのがジョルジオ・ガリ S1であった。この製品はガリ氏自身の名前がケースバックに堂々と刻まれていることからも明らかなように、彼の功績を象徴するものである。S1は6万6000円(税込)という価格帯でありながら自動巻き機構を搭載し、金属射出成形(MIM)技術を用いてまるで彫刻のような精緻なケースデザインを実現した。この価格帯ではほかに類を見ないディテールを持つ時計であり、この時点でタイメックスとしては驚くべき成果であったといえる。しかし、それでもガリ氏は満足しなかったのだ。

 “スイスメイド”の次のステップとして、ジョルジオ・ガリ S2が誕生した。これはタイメックス グループのアトリエを通じて発表された、タイメックス初のモダンなスイス製時計である。価格は15万9500円(税込)で、この値段に対しては当時多くの議論が巻き起こった。「タイメックスに1000ドル(日本円で約15万円)も払うなんてあり得ない」と即座に否定する声もあれば、一方で「タイメックスがこれほど斬新な時計を作るとは」と興奮する声も多かった。いずれにせよ、このモデルは非常によく売れた。そして今回、このジョルジオ・ガリブランドによる試みの集大成として“スイス製S2”の集大成が登場した。それがS2Tiである。チタンにフォージドカーボンを組み合わせ、今回初めてブレスレットが採用された点が特徴だ(のちほど詳しく述べる)。新しいS2Tiはスティール製モデルとの共通点を持ちながらいくつかの改良点が加わっており、さらに洗練された仕上がりとなっている。
 2024年の夏にニューヨークでガリ氏と昼食をともにした際、彼が最新版のプロトタイプを持参していたことに私は気づかなかった。彼が革製のケースを取り出したとき私はそれが単なる彼の私物だと思っていたが、実際のところはS2Tiが収められていたのだ。そして現在手にしている製品版を見て、それが見間違いではなかったことを理解した。(HODINKEEに)送られてきた外箱を開けると、そのなかにはS2Tiが革製トラベルケースに収められていた。時計を目にした瞬間、まず目を引いたのは文字盤だ。スティールモデルの初代S2とは大きな対比を成している。前作では光沢のある黒い文字盤にスティール製のアワーマーカーが組み合わされていたが、今回のモデルはチタンを文字盤に採用することで全体の質感を統一している。

さらに詳しく観察してみると、変更点はほかにもいくつか見受けられる。初代モデルの黒い文字盤には見返し部分と時表示リングのあいだに光沢のある黒いリングが配置されていたが、今回のモデルではその空間を滑らかな曲線状の見返しが完璧に埋めている。これにより時計全体がより丸みを帯びた印象になり、計算されたバランスのいいデザインとなった。この変更こそが、“Swiss Made”の文字が6時位置のアワーマーカーの上に印刷される理由だと考えている。以前はこのパーツの外周に配置されていたが、今回はそのための余白がないのだ。この傾斜した見返しに合わせて今回のチタン製S2ではスティール製モデルにあったベゼルを排除し、その代わりにドーム型のサファイアクリスタルによってケースの端まで覆っている。このデザインは、ガリ氏が楽しみながら取り入れたものに違いない。昨年発表されたアクリル風防のマーリンジェットでも、似たようなデザインが見られる。これにより時計全体がより滑らかで柔らかな印象となっており、S2に採用されたフルチタン製ブレスレットとのバランスを取るのに貢献している。


金属射出成形(MIM)による38mm径のケースには、ジョルジオ・ガリ氏がてがけたタイメックスライン全体を象徴する中空のラグデザインが引き続き採用されている。ラグの縁やケース上部、および下部のチタンセクションには非常にていねいなポリッシュが施されており、光を劇的に反射する。一方でその部位には、肉眼でも見える機械加工の痕跡も残っていた。文字盤からは以前のバージョンにあったコントラストが失われているが、その代わりにミドルケースにアクセントが取り入れられた。今回はフォージドカーボンが採用されており、これが視覚的な変化をもたらしている。フォージドカーボンのランダムなパターンは、ストイックな全体のデザインに面白いニュアンスを与えている。これはとてもいい選択だと思う。

このモデルではフルチタン製ブレスレットは18mm幅のラグによって接続されている。ブレスレットのエンドリンク(ケースとの接合部)はやや外側に張り出しているものの下方向に曲がる形状になっており、ラグトゥラグは46mmに抑えられている。また、このブレスレットにも特徴的な中空のモチーフが引き継がれており、各コマの側面には微妙にくぼんだデザインが施されている。その内部はサテン仕上げとなっており、視覚的には非常に魅力的に映る。ただし、これらの隙間に汚れが溜まるのではないかという若干の懸念もある。ブレスレット自体は精密に加工されており、快適なつけ心地を提供してくれる。さらに、特注のダブルバタフライクラスプを採用。しかしクラスプに接続されるリンクには中空デザインが施されておらず、統一感を欠いている点だけは少し残念だ。
 注目すべきは、このブレスレットに新たに採用された“I-Size”システムだ。昨年ガリ氏がこのサイズ調整方法を見せてくれたとき、実際に製品化される日を心待ちにしていた。各コマの側面にはネジやピンが一切見当たらない。それもそのはず、そういった要素はサイズ調整においてまったく使用されていないのだ。実はコマの左部分が引き出せるようになっており、弾性のあるパーツによってほかの部分と固定されている。このパーツを引き出して回転させるだけで、簡単にブレスレットから取り外すことができる。私はこのS2Tiのサイズ調整を1分もかからずに行うことができた。内部構造の耐久性に対する若干の不安はよぎったものの、このブレスレットの手軽さや使い勝手のよさがあまりに素晴らしく気にならなかった。

ケースを裏返すと、シースルーバックからセリタのSW-200ムーブメントの全貌が見える。このムーブメントには、ミドルケースに合わせてブラックPVDが施されたローターが搭載されている。ムーブメントの装飾は非常に手の込んだもので、ペルラージュやストライプがふんだんにあしらわれている。この価格帯では、おそらく最適かつ一般的な選択だろう。ただしSW-200は“ゴーストデイト(機能しない日付表示機能)”を残しており、私が触ったモデルでは日付が深夜ではなく6時に切り替わったのが少し気になった。これは、レフトハンド用のセリタムーブメントが採用されているということなのだろうか。
 価格について触れると、このジョルジオ・ガリ S2Tiは限定500本で1950ドル(日本円で約30万円)という設定になっている。タイメックスが税込みで約2000ドルもの価格をつけたモデルを発表するというのは、大きな挑戦といえるだろう。映画のシーンでレコードが止まり、画面がフリーズする(予想外の事態に驚きや困惑を感じる)瞬間のような感覚を覚える。「タイメックスで2000ドルだって⁉︎」と思う人もいるかもしれない。しかしこのS2シリーズはガリ氏のクリエイティブを存分に表現したフラッグシップであり、このレンジで製造技術やそのプロセスを挑戦的に追求するためのモデルでもある。妥協を一切しないタイメックスを作り上げた結果、こうした価格になったのだろう。少し冷静に考えてみれば、この時計はチタン(しかもフォージドカーボンを部分的に使用)製で、新しいサイズ調整システムを備えたブレスレットを搭載し、さらにこの価格帯では類を見ない複雑なケースデザインを実現している。多くのセリタベースの競合製品と比較しても、この時計が市場でユニークなポジションにあることを考えれば価格は妥当といえる。

個人的に最も興味深いのは、本作の後に何が続くのかという点だ。このモデルはジョルジオ・ガリ Sシリーズの締めくくりを意味するが、タイメックスは“次の章を用意している”と示唆している。これはタイメックスがスイス製時計のラインを拡大することを意味するのだろうか? スイスにあるタイメックス グループのアトリエは、ヴェルサーチやフェラガモといったファッションブランドのスイス製時計もてがけている。そのため、タイメックス自身がこれらのメーカーを活用し、時計愛好家向けの製品をこれまで以上に製造しようと考えるのは理にかなっている。生産数が拡大すれば、価格は下がる可能性がある。いつかS1の価格でS2に相当する時計が登場する日が来るかもしれない。それまでのあいだ、この時計はガリシリーズの華やかなフィナーレを飾る素晴らしい存在として君臨するだろう。
タイメックス ジョルジオ・ガリ S2Ti、Ref.TW2Y27500。直径38mm、厚さ12.2mm、ラグトゥラグ46mm。チタン製ケース、フォージドカーボン製ミドルケース、50m防水。チタン製ダイヤル、ステンレススティール製アワーリング、無反射コーティングを施したドーム型サファイアクリスタル風防。サファイアクリスタル製スケルトンケースバック。ムーブメントはセリタ製SW-200、パワーリザーブ50時間。チタン製ブレスレット、“I-Size”システム、特注デザインのクラスプ。価格: 1950ドル(日本円で約30万円)、限定500本。

ベル&ロスに、BR-03シリーズから限定モデル“アストロ”を発表した。

人工衛星が秒、月が分、そして火星が時間表示を担っており、「計器時計の技術的な解釈ではなく、想像的なアプローチを取り入れることで、新しい次元への挑戦を行いました」とブランドの共同創業者兼クリエイティブディレクターであるブルーノ・ベラミッシュ氏が語るように、時刻を知るためのツールというよりは限定にふさわしいコンセプチュアルなモデルに仕上がっている。

ベースとなるケースはBR-03のものを踏襲しており、径は41mm、厚さは11.5mmとなっている。素材はブラックセラミックで、付属するブラックラバーストラップ、合成ファブリックストラップとともに宇宙の闇を表現しているようだ。ダイヤル上に輝く星々は、ブルーアベンチュリンによるもの。その上に火星をプリントした透明なプレートが回転し、地球の下部で針が隠された人工衛星と月がセットされている。

この地球は、サファイアクリスタルの内側に直接プリントされている。写真ではわかりにくいが、正面から見るとまるで本物の地球のように丸みを帯びて見える。これはサファイアクリスタルをすり鉢状に削ったのちに地球をあしらっているためだ。サイドからは地球はフラットに見え、その下に針やプレートがある様子がわかる。

ムーブメントには約54時間のパワーリザーブを備え、2万8800振動/時で駆動するBR-CAL.327を搭載。ケースバックにはスペックに加えてシリアルも刻印されている。防水性能は100m。価格は73万7000円(税込)で、999本限定での販売となる。
ファースト・インプレッション
2日前の2月13日、この日は新作が見られるとのことで銀座のベル&ロスブティックを訪れた。ベル&ロス ジャパン マネージング・ディレクターのフランク・ダルデン氏に促されて時計が入った箱の蓋を開いた瞬間、僕たちは思わず「おおっ!」と驚きの声をあげてしまった。その時計がベル&ロスのものであると、ひと目では理解できなかったのだ。聞くと、この時計を目にした人々は大体、同じような反応を見せていたという。

ベル&ロスは1994年創業とまだ若いブランドながら、アイコニックかつ機能美を備えた時計製造により確かなファンを獲得してきた。その設計のベースにあるのは「視認性」「機能性」「高精度」「信頼性」の4つの基本原理であり、“どんなディテールもそれぞれの意味があり、機能がある”と謳っている。それだけに、タイムキーピングよりもクリエイティブな表現を前面に打ち出したこの“アストロ”は少し異質に見えたのだ。僕らはこの時計を手に取って眺め、アベンチュリンダイヤルの輝きや手の込んだ地球の表現の説明に唸りながら、リューズを回してしばし見入っていた。
しかし、いざ手首に巻いて銀座の路上でシューティングを行っていると、この時計がベル&ロス以外の何ものでもないことがわかってきた。それは、これまでベル&ロスがBRコレクションで築き上げてきた確固たるデザインコードが根底にあるからにほかならない。コクピット内の計器をモチーフとしたマッシブなスクエアのケースに、それをきっちりと締め上げる4本のビス、そしてそこから力強く盛り上がった円形のベゼル。僕たちはこのフォルムを目にすると自然と「あ、ベル&ロスの時計だな」と認識することができる。ブランドこそ違うが、2023年に“立体商標”に登録されたG-SHOCKを思い出した。自らのアイデンティティに誇りを持ち、一貫したウォッチメイキングを続けてきた結果、ベル&ロスらしさを損なわずに大胆なクリエイティブに挑戦できる土壌が整ったと考えるべきなのかもしれないと撮影をしていて思った。
ムーブメントは、すでに2024年のBR-03 HORIZONで使用されている伝統的な計時機能を備えたものだ。“アストロ”のダイヤル上で繰り広げられる創造的なアプローチは、ブランドを象徴するアイコニックなフォルムと実績のあるムーブメントによって支えられている。どちらもブランドが時間をかけて培ってきた資産であり、突拍子もなく見えるクリエイションだが確かにベル&ロスにおいてスタンダードなウォッチメイキングと地続きに存在しているのだ。

しかし“アストロ”の登場によって、BRコレクション、ひいてはブランド全体のデザインの幅が大きく広がったことは事実だろう。これまでアビエーションの世界に強く傾倒していたベル&ロスが、文字通り大気圏を突き抜けて宇宙へ飛び出そうとしている印象を受けた。このスクエアシルエットをパレットとして、次はどのような表現が行われるのか、今から期待が膨らむ。
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基本情報
ブランド: ベル&ロス(Bell&Ross)
モデル名: BR-03 アストロ

直径: 41mm
厚さ: 11.5mm
ケース素材: マイクロブラスト加工を施したブラックセラミック
文字盤色: アベンチュリン
インデックス: プレートによる時刻表示、メタルパーツによる秒・分表示
夜光:  なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット:ブラックラバーストラップとブラックの合成ファブリックストラップ

関連商品:https://www.jpan007.com/brands-category-b-14.html

グランドセイコーの人気の桜ダイヤルをクリーミーな色合いに仕上げた、新作のSBGH368である。

今日発表された時計は見逃せなかった。グランドセイコーのゴールドケースモデルのなかで、これが個人的に最も気に入っているかもしれない。62GSケースのリファインモデルにローズゴールドを採用し。

セイコー グランドセイコー ステンレス SBGX053 9F62-0AA1 ホワイト

2023年、グランドセイコーは手巻きスプリングドライブのCal.9R31を搭載した100本限定のSBGY026を発表した。そして今回、62GSケースに18KRGを採用した初のレギュラーモデルが登場。クラシックなデザインを継承しつつ、より力強く存在感のあるケースデザインとなっている。

ムーブメントには約55時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.9S85、通称“ハイビート36000”を搭載。ケースサイズは38mm×12.9mmで、シースルーバック仕様ながら100mの防水性能も確保している。ドレスウォッチとしては少しタフすぎるかもしれないが、個人的にはむしろうれしいポイントだ。

グランドセイコー SBGH368は、4月1日より発売を予定しており、希望小売価格は440万円(税込)だ。

我々の考え
昨年日本を訪れた際にこの時計のプレビューを見る機会があり、その素晴らしさに圧倒された。確かに、手巻きムーブメントでデイト表示のないSBGY026のほうが好みかもしれないが、RGと淡いクリームピンクのダイヤルの組み合わせは、間違いなく最高クラスの美しさだった。62GSケースは一般的なドレスウォッチよりも少し大胆なデザインではある(正直、“ドレスウォッチ”と断言すると議論が起きそうで少し怖い)。とはいえ、これが人生最後のゴールドウォッチになるかもしれないと思えるような1本であることは間違いない。

ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 桜隠し(Heritage CollectionMechanical Hi-Beat 36000 sakura-kakushi)
型番: SBGH368

直径: 38mm(ラグ・トゥ・ラグは44.7mm)
厚さ: 12.9mm
ケース素材: 18Kローズゴールド
文字盤: カッパーピンク
インデックス: 18KRG製アプライド
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: クロコダイルレザーストラップ、3つ折りクラスプ付き

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