エントリー

2025年06月02日

新作時計の中から、時計のプロがベスト5を選ぶ企画。

今回は時計・宝飾ジャーナリストの野上亜紀が、「主にはレディースモデルにおけるこの1年の簡単な振り返り」として選出したモデルを紹介する。今年の傾向を踏まえつつ、「少々驚かされた」として野上が選んだ1位のモデルとは?

1位:オーデマピゲスーパーコピー代引き専門店「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」
直径38mmの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」からレディース向けラインナップを拡充する一方で、この直径23mmの「ロイヤル オーク」登場には少々驚かされた。1997年に誕生した直径20mmモデルの系譜であるが、ケースとブレスレットに施されたフロステッドゴールド仕上げのみによる輝きで、実はダイヤモンドが用いられていないという点も秀逸。

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ」Ref.67630BA.GG.1312BA.01
クォーツ(Cal.2730)。4石。18KYGケース(直径23mm、厚さ6.6mm)。50m防水。495万円(税込み)。(問)オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000

 

2位:カルティエ「タンク ルイ カルティエ ウォッチ」
『クロノス日本版』本誌でも紹介されたが、このミニモデルは男性に向けての提案もされている、最新のジェンダーレスウォッチとも言える存在だ。転じて、ブレスレットの装いを魅力とするレディースウォッチのアイコン「パンテール」のラージモデルが展開されたという逆のパターンも実に興味深い。

 

© Sasha Marro © Cartier
カルティエ「タンク ルイ カルティエ ウォッチ」Ref.WGTA0212
クォーツ。18KYGケース(縦24×横16.5mm、厚さ6.2mm)。日常生活防水。120万1200円(税込み)。(問)カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-1847-00

 

3位:エルメス「エルメス カット」
今までにないデザインとして話題を呼んだ、ユニセックスモデル。一見シンプルに見えながらも、実は非常に複雑な形状である。計算され尽くしたフォルムに、クリエイティブ・ディレクター、フィリップ・デロタル氏の手腕が光る。

 

© Joël Von Allmen
エルメス「エルメス カット」Ref.W403249WW00
自動巻き(Cal.H1912)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRG×SSケース(直径36mm)。10気圧防水。216万7000円(税込み)。(問)エルメスジャポン Tel.03-3569-3300

 

4位:ゼニス「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」
1969年の原点を思わせるヴィンテージ感(このパンダモデルは個人的にもかなりツボ)もさることながら、女性用ではまだまだ数の少ない小径クロノグラフがうれしい。このモデルは女性向けのアプローチでもあり、昨今メンズ・レディースのカテゴライズを廃した実にゼニスらしい展開だ。

 

ゼニス「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」Ref.03.3400.3610/38.C911
自動巻き(Cal.エル・プリメロ3610)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径38mm、厚さ14mm)。5気圧防水。183万7000円(税込み)。(問)ゼニス ブティック銀座 Tel.03-3575-5861

 

5位:オメガ「コンステレーション」
おお、コンステレーションがピカピカ……、と新鮮な気持ちになった1本。オールポリッシュ仕上げもさることながら、2008年のフルモデルチェンジ時のデザインを施した文字盤にもセドナゴールドをあしらうことでさらにジュエリーライクな仕立てに。

 

オメガ「コンステレーション」Ref.131.55.25.60.52.001
クォーツ(Cal.4061)。18Kムーンシャイン™ゴールドケース(直径25mm、厚さ8.1mm)。30m防水。389万4000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

総評
今年はレディースウォッチの流れが、少し変わった。ここ数年直径36mmを超えるようなサイズアップが続き、男女問わず装うことができるジェンダーレス化の傾向が続いていたが、今年は反対にサイズダウンしたモデルも多く見られるようになったのである。サイズダウンというよりは、むしろミニモデルと呼ぶにふさわしい。さらにジュエリー化、かつアクセサリー化への傾向が強くなったと言えるだろう。しかしただダイヤモンドなどの宝石を添えるというのではなく、地金をより輝かせる細工など、“ジュエリーウォッチ”の定義がより多層的になったという点が非常に興味深い。中にはミニモデルのターゲットを女性ばかりではなく男性にも向けた、幅広い展開を狙ったものもある。性別を問わないこの傾向は、新たなジェンダーレスの形と捉えることができるのかもしれない。この「ベスト5」の企画で選んだ時計はすべて、主にはレディースモデルにおけるこの1年の簡単な振り返りである。女性用腕時計の勢いは変わらず健在であり、そしてさらに多様化しているということを指し示すであろう。

シャネルやエルメス、ルイ・ヴィトンの時計っていいんですか?

Q:シャネルやエルメス、ルイ・ヴィトンの時計っていいんですか?
シャネルやエルメスといった、時計専業メーカーではないブランドが作る腕時計って正直どうなんでしょうか?

A:3社とも、シャネル時計スーパーコピー代引き専門店時計専業メーカーに負けないハイクオリティな時計を作っています
最近時計好きから注目を集める、時計専業ではないメーカーが作る腕時計。今ではシャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンといったメーカーが、魅力的な時計を作るようになりました。そこで耳にするのが、これらのメーカーが作る時計って出来はいいの? という質問。結論を言うと、とても良くなりました。

もともと、こういったメーカーの多くは時計の製造を外部に委託していました。しかし、2000年代半ば以降、各社はできるだけ自社で生産する体制を整えるようになりました。加えて、時計メーカーから優秀な人材を招き入れることで、たちまち時計の質を改善したのです。

好例はシャネルでしょう。セラミックスのケースを自社で製造するだけでなく、チューダーなどが設立したムーブメントメーカーのケニッシに出資。同社のムーブメントを載せる最新の「J12」は、スポーツウォッチも顔負けの性能を誇ります。

エルメスも、名門ムーブメントメーカーのヴォーシェに出資。その後、ケースメーカーや文字盤メーカーを買収することで、スイスでも珍しい自社一貫生産体制を完成させました。同社の作る薄型時計の「スリム ドゥ エルメス」や、スポーツウォッチの「H08」などは、時計好きからも高い評価を受けるものです。

ルイ・ヴィトンも負けていません。高級時計工房のファブリック・ドゥ・タンを買収することで、同社はミニッツリピーターのような複雑時計や、ユニークな文字盤を製造するノウハウを手に入れました。

Photograph by Masanori Yoshie
ルイ・ヴィトンは2002年に腕時計の生産部門である「アトリエ オルロジュリー ルイ・ヴィトン」を創設。さらに2011年には「ラ ファブリク デュ タン」を買収することで、ハイコンプリケーションウォッチの自社開発/製造ですらも可能とした。また、ラ ファブリク デュ タン ルイ・ヴィトンにはかつての生産部門と文字盤工房のレマン・カドランも統合している。
生産体制を整えたこれらのメーカーは、近年、独自性を強調するようになりました。セラミックケースを全面に押し出すのはシャネル。またシャネルは、ハイジュエリーの時計でも高い評価を受けています。一方で、時を解釈したユニークな複雑機構を打ち出すようになったのはエルメス。ルイ・ヴィトンは、時計メーカーには決して発想できない複雑時計や、鮮やかな色を強調するようになりました。

正直、専門ではないメーカーの作る時計は、かつてあまり高い評価を受けませんでした。しかし、各社の本気は、時計の質を大きく高めただけでなく、時計メーカーにはない個性をもたらすようになったのです。時計選びの際に、選択肢に非専業メーカーを加えるのは、もはや常識と言っていいでしょう。

シャネル「J12 キャリバー 12.1」Ref.H9541
ケニッシ製の自動巻きムーブメントを搭載した「J12」。ベゼルの枠とリュウズに18Kイエローゴールドを採用し、かつインデックスや針をゴールドカラーに彩った華やかな1本だ。ガルバニック仕上げのイエローゴールドプレーテッドローターを備えており、トランスパレントバックから観賞できるのもポイントだ。自動巻き(Cal. 12.1)。28石。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラックセラミックケース(直径38mm)。200m防水。261万8000円(税込み)。
©Joël Von Allmen
エルメス「エルメス カット」
2024年、エルメスがローンチした新コレクション「エルメス カット」。ケース直径が36mmと、男女問わず着用できるサイズ感も魅力。なお、ムーブメントはヴォーシェ製のCal.H1912を搭載している。自動巻き(Cal.H1912)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径36mm)。10気圧防水。102万4100円(税込み)。

Masanori Yoshie
ルイ・ヴィトン「エスカル オトマティックローズゴールド グレー」Ref.W3PG11
ルイ・ヴィトンの2024年新作「エスカル オトマティック」のうち、18Kローズゴールド製ケースにグレー文字盤を備えた1本。ケースフォルムや文字盤のデザインは、ブランドのアイコンであるトランクが反映されている。また、ル・セルクル・デ・オルロジェと、ブランドのアトリエであるラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンが共同開発した、同ブランド初の自社製自動巻きムーブメント、Cal.LFT023を搭載している。自動巻き(Cal.LFT023)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRGケース(直径39mm、厚さ10.34mm)。50m防水。414万7000円(税込み)。

ページ移動

  • «
  • 1
  • »

ユーティリティ

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

タグクラウド

ページ

リンク

ユーザー

新着画像

新着トラックバック

2025/06/09 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/09 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/09 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/09 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/08 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/08 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/08 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/08 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/07 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版
2025/06/07 from 承認待ち
Re:拒絶することができない高顔値オメガのセイウチのシリーズの300メートルの潜む水道のメーターの007版

Feed