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リシャールミルスーパーコピー時計 激安

初のパーペチュアルカレンダーモデルが登場!

独立系ブランドを愛する時計愛好家のあいだではその名を知らぬ者はいないが、一般にはまだ広く知られていないブランドがある。それが、日本的な感性でヴィンテージ・スイスの美意識を再解釈するNaoya Hida & Co.だ。

 2018年の創業以来、同ブランドはコンパクトなドレスウォッチのみを、ごく少量ながらていねいに製作してきた。クラシックな意匠を踏襲しながらも、現代的な佇まいを備えたタイムピースは、確かな存在感を放っている。

リシャールミルスーパーコピー時計 激安創業者である飛田直哉氏は、ジャガー・ルクルト、ヴァシュロン・コンスタンタン、ブレゲなどの名門でキャリアを積んだ人物だ。さらにF.P.ジュルヌやラルフ ローレンの時計部門でも実績を重ね、最終的に自身の名を冠したブランドの設立に至った。

 この日をもって、状況は一変する。Naoya Hida & Co.が最新作Type 6で、ブランド初となる本格的なコンプリケーション、すなわち永久カレンダーを搭載したモデルを発表したのだ。

 これまでどおり、ブランドならではのクラシカルなドレスウォッチのプロポーションを踏襲しつつ、Type 6は904Lステンレススティール製ケースに直径37mmというコンパクトなサイズを維持。ケース厚はわずか11.5mmと、複雑機構を備えたモデルとしては十分にスリムに仕上がっている。

 ケースの仕上げにも抜かりはない。段差のある内傾式ベゼルやラグの上面には鏡面仕上げが施され、ケース側面のサテン仕上げと美しいコントラストを描いている。

 ケースの厚みは、短く下向きにカーブしたラグと、巧みにデザインされた立体的なミドルケースによって巧妙に目立たないよう処理されている。ケース右側面にはカレンダー調整用のプッシャーが3ヵ所に配置され、機能性とともに視覚的なアクセントにもなっている。

 そして今回のType 6では、文字盤と3つのインダイヤルに、これまでのジャーマンシルバーに代えて、ブランドとして初めてスターリングシルバーが用いられた。ジャーマンシルバーは使い込むほどに独特の風合いが増す経年変化が魅力だが、スターリングシルバーは変色しにくく、より安定した美しさを長く楽しめる素材である。



 カレンダー表示には、ブルースティールの針が使われており、日付と曜日は優雅なリーフ型、月は先端に丸みを持たせたバトン型の針で示される。うるう年表示には、ポリッシュ仕上げのシルバーディスクが用いられ、そこに配されたひとつの黒いドットが控えめにインジケーターとして機能している。

 時刻表示とカレンダー表示を視覚的に区別するための美しい工夫として、時針と分針には鮮やかな18Kイエローゴールド製のリーフ型針が採用された。特に分針の先端は職人の手によってていねいに曲げられ、分表示のスケールにぴたりと沿うよう調整されている。

 飛田直哉氏は、シルバー、ゴールド、ブルーという色の組み合わせを好み、この洗練されたカラーリングは、ブランドのほかのモデルでも繰り返し用いられてきた。
 手彫りのエングレービングは、Naoya Hida & Co.の時計における大きな特徴のひとつだが、永久カレンダーモデルではその装飾がさらに広がっている。

 ブランドロゴや盛り上がったミニッツスケールといった要素は機械加工によるが、文字盤上のすべての文字情報は、チームのひとりである加納圭介氏によってひとつひとつ手作業で彫り込まれている。これは従来モデルでも見られたローマ数字のアワー表示に加え、日付、曜日、月、うるう年といったカレンダー表示に関するすべての文字が手彫りであることを意味する。

 彫り込まれた文字はすべて、漆の代用として使われる合成カシュー塗料でていねいに埋められている。つまりこのモデルでは、1本の時計に対してはるかに多くのエングレービング作業が施されているのだ。



 Naoya Hida & Co.のこれまでのモデルでは、クラシカルなラウンド型ケースにバルジュー7750をベースキャリバーとして採用するのが通例だったが、Type 6ではこれまでと異なる道を選択した。

 今回のプロジェクトには、複雑機構モジュールの名門デュボア・デプラ、そしてオーストリアのインディペンデントブランド、ハブリング・ツー(Habring²)を率いるリヒャルト&マリア・ハブリング夫妻の協力が加わっている。実は、デュボア・デプラはバルジュー7750向けの永久カレンダーモジュールを製造していない。ところが偶然にも、ハブリング夫妻の自社製キャリバーA11B用には、同モジュールが用意されていたのである。

 Naoya Hida & Co.の時計師、藤田耕介氏がオーストリアにあるハブリング・ツーの工房を訪れ、技術的な検証と調整を重ねた結果、協業は正式にゴーサインを得た。まさに、ていねいな下準備と確かな信頼関係のうえに築かれたパートナーシップである。
 では、ほかの多くのブランドもムーブメントを外部から調達しているなかで、なぜType 6の試みが注目に値するのか。その理由は、単なる仕入れにとどまらず、Naoya Hida & Co.が独自の解釈と再構成を加えているからである。

 具体的には、ハブリング・ツーからはA11Bキャリバーの構成部品を、デュボア・デプラからは永久カレンダーモジュールを調達。そこからさらにブリッジやネジといった主要パーツを独自のものに置き換えることで、スイス、オーストリア、そして日本の技術が融合した完成度の高いムーブメントへと仕上げられているのだ。

 これは、従来のモデルでバルジュー7750に対して施されてきたカスタマイズと同様に、既存の技術に敬意を払いつつ、自らの哲学を反映させるNaoya Hida & Co.らしいアプローチである。

 Naoya Hidaの時計において、実機に触れたときにまず印象に残るのが巻き上げ時の感触である。明るく、軽快で、心地よいクリック音とともに伝わるそのフィーリングは、ヴィンテージキャリバーの巻き味を思わせるよう綿密に設計されたものだ。

 この独特の巻き上げ感を生む要素のひとつが、クリックおよびクリックスプリングのオリジナル設計であり、今回採用されたA11Bムーブメントにもこの設計が引き継がれている。これは、同キャリバーに施された一連のモディファイのなかでも、Naoya Hidaらしさを象徴するディテールのひとつである。
 Cal.3025PCの仕上げは一定の水準にはあるものの、特筆すべき華やかさはない。円状のストライプ装飾は、Naoya Hida & Co.のほかのモデルに見られるバルジュー7750ベースのキャリバーが、ソリッドバックの内側で見せるスタイルと共通している。

 むしろ今回もシースルーバックではなく、裏蓋を閉じた仕様のほうがふさわしかったかもしれない。というのも、ムーブメントの大部分が大きな3/4プレートで覆われており、面取り(アングラージュ)や焼き戻しブルースクリューといった装飾的要素は見られないためである。

 また、Type 6は手巻き式の永久カレンダーモデルであるがゆえに、日常的な扱いにも注意が求められる。毎日巻き上げを欠かすと、日付の表示がすぐにずれてしまうため、精度維持のためにはこまめな手入れが必要となる点も留意すべきポイントである。
 Naoya Hida & Co. Type 6は、Naoya Hidaの公式ウェブサイト、またはThe Armoryを通じた購入申込制にて販売。価格は825万円(税込)に設定されている。

 Type 6は限定モデルではないものの、今後1年間の生産数はおよそ10本程度にとどまる見込みである。

 ブランド公式サイトから注文を希望する場合は、5月19日午前10時から5月22日午前10時(日本時間)までのあいだに公開される申込ページから申し込む必要がある。購入申込が承認された人には、6月中旬以降に連絡が届く予定だ。

 一方、The Armouryを通じて購入を希望する場合は、5月21日から6月15日までのあいだに抽選申込が受け付けられ、当選者にはThe Armouryのスタッフから直接連絡が入ることになっている。

我々が考えること
この時計は実に美しい。そして、その美しさにふさわしく、価格もまた非常に高い。しかし時として、デザインがあまりにも完成されているがゆえに、パーツの積算としての価値をはるかに超え、価格に対する直感的な違和感すら忘れさせてしまうことがある。

 事実、このType 6はブランド史上もっとも高価なステンレススティールモデルである。それでも、時計を手に取ったときの印象は、“高いけれど、納得してしまう”。そんな説得力を持っている。

 結局のところ、高級時計のような“ヴェブレン財(編注;販売されている価格が高いほど、所得が高い層になるほど需要が増すという上級財のこと)”において、購入を後押しする最後の決め手となるのは、卓越したデザイン性なのだと思う。そして、Naoya Hida & Co.の時計には、その美意識がこれでもかというほど込められている。

 数年前、実機に触れる機会があったとき、私は初めてType 2に恋をした。今となってはありきたりな表現に聞こえるかもしれないが、Type 2は、スペックシートだけでは測れない魅力を持つ時計だった。

 もちろん、それを裏づけるように、飛田直哉氏本人が、ディテールの意図や仕上げのこだわりについて熱意たっぷりに語ってくれたことも大きかった。もし彼の説明がなければ、きっと気づかずに通り過ぎてしまっていたであろう細部の数々。そのひとつひとつに宿る哲学を聞いているうちに、自然と引き込まれていったのだ。

 飛田氏はまさに“時計マニア”であり、時計づくりに対するその深い情熱が、すべてのモデルに確かに息づいている。
 ケースやムーブメントの仕上げにもう少し期待してしまうのは無理もない。しかし同時に、本当の意味で注力され、最終的にコストの大部分を占めているのが“文字盤”であることを、つい忘れてしまいがちだ。

 加納圭介氏による手彫りのエングレービングは、本当に見事で、シルバー製ダイヤルに施された彫刻は、精密でありながら無機質には感じさせない温もりを備えている。

 そしてこのType 6では、かつてないほど膨大な文字情報が手作業で彫り込まれており、同ブランドの過去モデルと比べても、加納氏の技巧を最も存分に味わえる一本に仕上がっている。

 確かに、825万円(税込)という価格があれば、ほかのブランドで選べる選択肢は非常に幅広い。しかもこの価格帯では、ほとんどのモデルが貴金属製のケースであることを考えると、なおさらそう感じられるだろう。

 たとえば、プラチナケースのランゲ1の新品が視野に入り、さらに少し予算を上乗せすれば、パテック フィリップの年次カレンダーモデルRef.5396Rといったゴールド製のハイエンドモデルも候補に入ってくる。もしSS製の永久カレンダーにこだわるのであれば、ジャガー・ルクルトのマスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダーはType 6の半額近い価格で手に入る。

 さらに忘れてはならないのが、Type 6がオーストリアのハブリング・ツーとの協業によって生まれたモデルであるという点だ。同じハブリング・ツーでは、永久カレンダーとモノプッシャークロノグラフを組み合わせたモデルがType 6の約半額で販売されており、しかも複雑機構はむしろ多いという事実も見逃せない。
 とはいえ、こうした代替候補のどれを取っても、Type 6とはまったく異なるキャラクターの時計であることは間違いない。たしかに、ムーブメントの仕上げやケース素材といった点では、他ブランドのモデルがより“豪華”に見えることもあるかもしれない。だが、Type 6が築いているのは、まったく別の領域、別の価値観に根ざしたニッチなのである。

 言ってしまえば、Naoya Hidaの時計を所有している人たちは、“たった一本の勝負時計”を探しているような層ではない。私が知る限り、このブランドのオーナーたちは、すでに時計収集の“頂”とされるようなモデルを手にしてきた人々ばかりであり、おそらく前述のいずれかの時計をすでに所有しているだろう。

 もしあなたがそうした“到達者”のひとりであるなら、この力強いデザイン、精緻な手仕事、そして限られた者にしか響かないブランド名にこそ、この価格を正当化する価値を見いだせるはずだ。きわめて少量しか作られないという事実も、その希少性に拍車をかけている。

 そして、まだこの小さなオーナーズクラブの外にいる方へ。Type 6という存在が、ただただ美しいオブジェであるということに共感してもらえたら、それだけでもうれしい。

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